System 76/88は基本的には開閉式窓で、引き窓を必要とする場合はPremislide76かPremidoor76/88を使用します。
•    Premidoorはテラス窓専用で幅5.5mの2連窓も対応可能です。無段差にも対応しています。丈夫な作りの為コストは一番高く、幅2.6m (一間半)以上のテラス窓に向いています。
•    Premislideは最新の製品で、幅4.5mの二連窓まで対応可能です。ドイツのバリアフリー基準 (最大段差: 20mm) に適応していますが、完全無段差ではありません。腰高窓の製作も可能です。完全無段差が必須でなく、引き窓が欲しい場合はこの製品が向いています。
•    開閉式であればSystem 76/88でも魅力的なテラス窓が製作可能です。20㎜バリアフリー型があり、ドレーキップが可能です。

ドイツ型樹脂枠窓 テラス窓: 製作可能な窓
ドイツ型樹脂枠窓 テラス窓: 内覧写真

バリアーフリー対応

System88は内開きのため、段差無しには出来ません。低段差タイプがあり、段差は約20mmとなります。ドイツではバリアフリーの最大段差が20㎜と規定されているためです。
片引き式のPremislide76も20㎜の段差があります。Premidoorは無段差が可能です。

ドイツ型樹脂枠 テラス窓窓: バリアフリー対応

System76/88 テラス窓

選択可能な形状

選択可能な代表的な形状は下図の通りです。

ドイツ型樹脂枠窓 開閉式テラス窓: 代表的な形状

最大・最小 幅、高さ

高さは1.0m~2.5m, 幅は1連: 0.5m~1.3m, 2連: 1.0m~2.6m, 3連: 1.5m~3.9m。

Premislide76

製作可能な形状

選択可能な形状は下図の通りです。

Premislide76製作可能な形状

最大・最小 幅、高さ

高さは1.0m~2.4m, 幅は1.5m~4.5m。

Premislide機構

Premislide76はPremidoor76/88の様に完全バリアフリーではありませんが、最大幅(2連)を4.5mにし、20㎜の最大段差と多少スペックダウンすることによって、コストを下げた製品です。
断熱性、防音性、気密性に関してはPremidoor 76と同じ性能です。Premidoorが稼働窓枠の上げ下げで、パッキングをシールするのに対し、内側の稼働窓枠を外側の固定枠に引き込む事でシールします。この方式により奥行がPremidoor76の179mmから158mmなり、壁が薄い日本家屋に適しています。スライド式の腰高窓としても使用できます。

Premslide機構

Premidoor 76/88

​選択可能な形状

選択可能な形状は下図の通りです。

Premidoor 76/88: 製作可能な形状

最大・最小 幅、高さ

高さは1.8m~2.7m, 幅は2連: 1.6m~5.0m, 3連: 2.4m~6.0m, 4連: 3.2m~6.0m。
スライド窓部の幅は0.8m~全幅/2までとなります。

Premidoorヘーベシーベ機構

Premidoor(テラス引戸)は引戸の弱点である気密性を上げ、同時に引きの軽さを実現する機構を持っています。ハンドルの回転によって稼働窓枠が持ち上げられ、パッキングによるシールが外れます。この状態では稼働窓枠が滑車に乗っているため軽くスライドできます。へーべシーベはヨーロッパに於ける大型テラス窓の標準的な方式です。窓枠と機構が丈夫で2連窓で幅5.5m(1連2.75m)まで対応可能です。弱点は比較的小さな窓(幅1.7m)ではコストが高くなってしまうことです。本来であれば幅3.5m程度の窓で実力を発揮する方式です。
ハンドルを戻すと、稼働窓枠が下がり、パッキングによるシールが出来ます。この時、稼働窓枠が直接レールに乗り、スライドできなくなります。

Premidoor(ヘーベーシーベ)機構