窓の断熱性能向上の大きな要因は複層ガラスの進歩です
ドイツ型高性能窓に使用されるガラスはアルゴンガス入りLowE 3層ガラスです。ガス層の厚さは16mm で、樹脂製のスペーサーが使われています。最近はガス層が20㎜の3層ガラスも使われるようになりました。性能差はさほど大きくありませんが、スペーサー幅が広くなる分、断熱性が多少改善し、防音性能も少し向上します。
Profine社のSystem 88は厚さ56mmの複層ガラスに対応しています。
ヨーロッパではパッシブハウス基準の窓が一般的になったことで、より高性能な窓の開発に着手しています。LowE 4層ガラスを組み込んだ窓も使われ始めています。断熱性能はLowE 3層ガラスの0.5 W/m2Kから0.38 W/m2Kに改善します。LowE 2層ガラスが高性能と聞かされている私達には、ピンときませんが、壁や、屋根の断熱性能が日本の2-3倍あるヨーロッパの建物では今でも窓がウィークポイントなのです。